2019/03/10
毎度!オリバーです!!
今日はエンジンオイルの粘度表記についてのおはなしです。
写真のように「SAE10W-40」とか「SAE25W-40」などと表記されてますね!
この表記がオイルの粘度、つまり粘りっけのグレード表記なんです。
SAE(Society of Automotive Engineers/米国自動車技術者協会)が定めた粘度の表記で数値が高いほど固く粘っこいオイルということになります。
0W~25Wの表記は低温時でのオイルの性能を発揮できる数値で下の表のように表されます。
極寒後では0Wグレードのオイルが硬くなりにくく、20Wグレードにもなるとオイルが固まって本来の性能を発揮できなくなっちゃうんです。
数字が小さいほどサラサラ、大きいほどネバネバのオイルということになります。
そして20~60の高音粘度は、エンジンが温まって100°cの状態になった時の粘度特性。
ハイパワーエンジンにはやはり固いオイルが必要で、柔らかいオイルを入れるとサラサラで潤滑効果が発揮されません!
*マーキュリーは固い25W-40 スズキは少し柔らかい10W-40
この違いはエンジンの造りが違うのです。マーキュリーのエンジンが冷えた状態の時は、シリンダーの壁とピストンとのクリアランスが少し広めに作られています。そのため隙間に25Wという固いオイルが入っていくことができて、エンジン始動時に潤滑してくれるという仕組みになってます。なので10Wを入れると、オイルがサラサラなのでピストンとシリンダー壁の間にオイルが保持できなくて始動時に上手く潤滑できなくなり、エンジンの損傷に繋がるのです。
逆にスズキのエンジンはこのクリアランスが狭いため25Wのオイルでは隙間に入っていくことができません。これもまた始動時に潤滑できずエンジに損傷を与える可能性があるのです。
そしてより高負荷で走らせる船外機はエンジンの温度も高くなるため高温粘度の高い40グレードと設定されているのです。
余談ですがウチの作業車のトラックはシボレーの4.3Lエンジンを搭載しています。
オイルは当店に在庫が豊富な10W-40を使用しているのですが、やはりオイル食いが激しいんです。
本来なら15W-40や25W-40を入れないといけないエンジンに柔らかいオイルを入れている証拠なんですね(笑)
船外機メーカー各社で使用するオイルのグレードがマチマチです。
必ずメーカー推奨グレードのオイルを必ず使用し、キッチリ100時間ごとのオイル交換をおすすめいたします。
と今日は真面目な話をしてみましたが、3月に入りシーズンインも間近です。
しっかりとシーズン前のメンテナンスを行って今年も楽しいボート遊びに備えてください(^-^)
シーズン前の点検と整備、承り中です!
オリバーズボート
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